小金沢連峰 浜立山 (1482m) 2011年1月29日

所要時間 6:40 登山口−−6:54 南西尾根に取り付く−−8:05 浜立山 87:11−−8:47 登山道−−8:54 登山口

概要
 滝子山南西尾根から往復。すみ沢沿いの標高約800mの登山口まで林道がありマイカーで入れる。意外にも尾根上には明瞭な踏跡があり登山道を歩くのと変わらなかった。山頂は薄い落葉樹林で展望はすっきりしない



 今週も山梨県内の山名事典記載の山に向かう。場所は小金沢連峰南端の滝子山の南西尾根上にある浜立山で、通常は滝子山山頂から往復であろうか。しかし南西尾根は顕著であり崖マークも見られず下から登ることも可能であろう。もちろん、この付近でこの標高なら籔の心配もない。おまけに南斜面で雪や凍結の心配も少ない。地形図では標高730mまで林道が書かれており、ここから歩き始めて目の前の斜面を登れば961m標高点を経由して自動的に南西尾根に乗る。

 朝3時に起床、朝飯を食って出発。かなり冷え込んでいるはずだが車の窓ガラスに霜は付いていなくて出発前の手間がかからなかった。中央道に乗って大月ICで降りさらに西に進んでいつもなら甲州街道を直進してしまう滝子山の案内標識で右折、集落中の狭い道を地図と案内標識を頼りに登っていくと中央道を橋で越えて林道が始まる。といっても舗装された立派な道で集落中の狭い路地よりも安心して走れる。そのまま道なりに進んでいきダートに替わっても幅広い道のままだ。ここまで凍結個所はほとんどなく夏タイヤでも問題なかっただろう(もちろんこっちは冬タイヤ)。このままダートが続くのかと思ったら工事区間のみらしく、再び立派な舗装道となった。

林道をマイカーで登る 滝子山登山口。大鹿峠は林道直進

 やがて道端に滝子山の案内標識が登場、まだ周囲が暗くて地形が分からないので現在位置も分からないが、予定していた斜面取り付きである車道のカーブではなく直進林道の途中であり沢の右岸でもあり明らかに地形図と異なる。GPSで高度を確認すると標高約830mで地形図に記載されていない林道にいるようだ。暗いので上空に送電線があるか確認できないが、そのうちに明るくなって現在位置がある程度把握できるだろう。なお、林道を直進する方向は大鹿峠の案内があったので、地形図で滝子山と大鹿峠への道が分岐する付近であることはわかった。

すみ沢を渡る 最初の送電鉄塔
登山道を行く ここから南西尾根に乗る

 準備をしていると周囲が明るくなってきて出発する頃にはライト不要な程度になったが、まだ写真撮影しようとすると感度をISO800まで上げても(私のデジカメではこれが最高)シャッタースピードが0.6秒の明るさだ。沢には立派な橋がかかっており、しぶきがかかった石には分厚い氷が張り付いていた。その後は少し沢から離れて左岸側を上がっていく。途中2か所で送電鉄塔があり場所を確認するための目印になる。トラバースするように斜めに登山道が上がり、やがて右側に大きく回り込むようにして送電線から離れた。間違いなくここが南西尾根末端の一つだろうからここから尾根に取り付くことにしたが、予想外にも目印があって明瞭な踏跡が上がっていた。どうやら滝子山南西尾根は結構な人数が入っているようだ。真新しい靴跡もあり、下り方向だった。ということは滝子山から下ってきたのだろう。

明瞭な踏跡と目印が続く 踏跡はこのレベル
露岩帯 ←写真は西斜面を巻きつつ登る

 尾根の下部のみ植林だったがすぐに広葉樹林に変わり、以降はずっと明るい自然林が続く。籔は皆無、道は明瞭、尾根も太くて迷う要素は無く歩きやすい尾根が続く。さほど注意は払わなかったが踏跡から離れた場所に熊棚がいくつか見られたが、離れた場所だったので写真撮影はしなかった。適度な傾斜で尾根が続き、予想通り雪も皆無で順調に高度を上げる。標高1400m付近で道は尾根の西側を巻くようになり、どうしたのかと思ったら大きな露岩が尾根上に鎮座していた。垂直の壁ではなく斜めの岩肌なので行こうと思えば突破できるかもしれないが、せっかく道があるので尾根上はいかなかった。

ずっと落葉樹林が続く もうすぐ1450m肩
1450m肩から東を見る 1450m肩から西側。通行止めサインの木

 巻き道が終わると再び尾根上を行くようになる。小規模な露岩はあるが通行に支障はない。1450m肩に乗ると左から太い尾根と合流、帰りはここを直進しないよう注意が必要だが、その方向には地面に枯枝が置かれていた。

まもなく浜立山 浜立山山頂
浜立山から見た大谷ヶ丸 気温は-4℃。思ったより高い

 なだらかな尾根には相変わらず明瞭な道が続き、登りきった最初の小ピークが浜立山山頂であった。登山道は僅かに北側を巻いているがほんの僅かなのでぜひ立ち寄りたいピークだ。残念ながらここも落葉樹林とカラマツ植林で展望はすっきりしないが、樹林越しに滝子山や大谷ヶ丸が見えていた。低い雲が垂れ込めて大谷ヶ丸は雲のギリギリ下だった。良く見ると綿ぼこりのような細かい雪が舞っており、雲の中では雪になっているようだ。ただ上空は基本的に晴れており、大降りすることはなさそうだ。山頂にはいくつものテープと1つだけの小さな山頂標識があった。

すみ沢 大きな霜柱なのだが比較対象が無いと・・・・

 下山も同一コースを取る。南西尾根を下り終わって登山道に出てすぐの所で登ってくる単独登山者とすれ違った。通常、日帰りで笹子駅から歩き始めた場合、ここへの到達時刻はこんなものだろう。私の下山時刻の方が異常なのだ。たぶんコースを間違って戻ってきたのだと思われたのではなかろうか。その後また一人、そして林道で2人とすれ違った。

 

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